GOOD LIFE BUSO
Background
01.BUSOとは
私たちの住むエリアの歴史を紐解いていった時、「武蔵の国」と「相模の国」の国境一帯を「武相(ぶそう)」と呼ぶ幾つかの文献と出会いました。エリアの定義は諸説様々ですが、ある文献でエリア一帯の7都市(町田・相模原・大和・海老名・綾瀬・厚木・座間)を「武相」と指すものがありました。確かに私たちの生活圏内はそこにあると感じました。
この武相で育った私たちが感じていたこと。それは、不便こそないが、都心・横浜・湘南が持つようなエリアに対する誇り、地元意識が希薄ということ。スローライフという地元意識を持ち、全国区の知名度と好感度を誇る「湘南」は「相模の国の南」という字から由来しています。
私たちもこの地元、武相にGOOD LIFE BUSO(グッドライフ武相)というビジョンを掲げ、エリア・アイデンティティの創造・醸成していくことで、このエリアに住む人たちが心豊かで誇れる街づくりに寄与していく事を目指します。
02.自由と寛容さを育んだ「地理的・歴史的背景」
>クロスポイントから生れた寛容性
地理や歴史的な背景において特徴的だったことが大きく2つあります。ひとつに、武相は古くから「人が行き交う中継点」であり続けた事です。古くは鎌倉時代。『いざ鎌倉』でつかわれた「軍事ロード」の鎌倉街道。そして江戸時代には、100万人都市だった江戸の約2割にあたる20万人もの人が毎年参拝したという大山詣での「巡礼ロード」、そして明治には、長野や山梨から横浜港へ絹を運ぶ道「シルクロード」。武相はこういった形で人が行き交う街道のクロスポイントであった事がわかりました。
したがってこの地は多種多様なものを受け入れる寛容さがあると言えます。雑多で統一性が無い様に見える武相の街並みは「寛容さ」の表れとも思えてきます。
>自由を愛する気質
さらに武相の歴史を調べていく中で大きかったのは自由民権運動でした。自由民権運動は議会の開設や、言論の自由などを求めて巻き起こった運動ですが三多摩エリアと神奈川で大きく巻き起こり、特に町田はその急先鋒となる地でした。
それはきっと、クロスポイントがゆえに多文化を受け入れる寛容な地域特性の強さが、中央一極集中の価値観にも揺るがない思想を育んだのかもしれない。また、地理的背景も、白洲次郎をはじめとした見識の深い人たちや、少し離れた地方から中央を虎視するカントリージェントルマンの様な気質の人たちを多く擁した事実に起因している様に思えてきます。こういった歴史背景とともにこの地を俯瞰していくと、時代の中心的価値観に捉われず、自由を追い求める気風がこの土地にはあるのかもしれません。
03.自分らしく自由に生きられる街へ
>GOOD LIFE BUSO
東京都心はまさに日本の標準的価値観であり、
資本主義の代表の様な都市で、華やかでシティーライフのイメージ。これはちょっともう疲れちゃうよ。…という対比かのように生まれた湘南のスローライフという価値観。
一方で、湘南のスローライフは凄く素敵だけど、まだ精力的にやりたい事があって、でもそれは経済的に満たされるためにというよりも自分のやりたい事をやりながら自分らしく生きたい。そんな生き方ができるグッドライフな価値観のある場所。それが武相。
これを掲げ実現する事が、関東圏、ひいては日本に新たな価値や生き方を提案する事になるのではないでしょうか。私たちは、自分らしく自由に生きられる街を目指し、街の皆様と共にインフラやコンテンツ(The 5 Projects)を創造しながら
この愛すべき地に貢献出来たら幸いです。